「クイーン・アンズ・リベンジ」号から発見された剣の柄頭(つかがしら)。一見すると花をかたどった装飾のある柄頭にしか見えないが、同船の調査にあたる専門家にとっては考古学的証拠の宝庫だ。例えば花の装飾は、「フルール・ド・リス」と呼ばれるフランスの王家の紋章であるアヤメを模している。
この船は、黒ひげが奪取して「クイーン・アンズ・リベンジ」(アン女王の復讐)と名付けるまでは、フランスの「ラ・コンコルド」という名の私有の奴隷船だった。柄頭の花模様の刻印は、この剣もまたフランスで作られたものであることを示唆している。
Photograph courtesy Wendy M. Welsh, North Carolina Department of Cultural Resources