Erik Satie - Relache
ニュース - 動物 - バナナの新種、未知の大メコン
大メコン圏の新種は動物だけではない。例えばバナナの野生種(学名:Musa chunii)が、中国雲南省徳宏州の銅壁関自然保護区で見つかっている。写真は、雌花のつぼみ。
雲南省はインドシナ半島の付け根にあたり、ベトナム、ラオス、ミャンマーの3カ国と国境を接している。
Photograph courtesy Markku Hakkinen via WWF
ニュース - 科学&宇宙 - ビッグバン以前の宇宙の存在に新説
目に見えないが、宇宙にはリング状のパターンがある。これはビッグバン以前に宇宙が存在した痕跡だと主張する研究結果が発表され、議論を呼んでいる。もしこの理論が正しければ、宇宙は絶え間なく再生しており、現在の宇宙はその“最新版”にすぎない可能性がある。その証拠が初めて示されたというのが今回の主張だ。
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宇宙マイクロ波背景放射(CMB)を新たに分析した結果、リング状のパターンが発見された。CMBはビッグバンの名残で、現在は宇宙の全域に広がっている。リングの多くはまるで波紋のように、入れ子になっている。その内部は、CMBのほかの部分と比べ温度がより一定である。
イギリス、オックスフォード大学のロジャー・ペンローズ氏とアルメニアにあるエレバン物理研究所のバヘ・グルザディアン(Vahe Gurzadyan)氏によると、ビッグバン以前の宇宙でブラックホール同士が衝突し、リングが生まれた可能性があるという。
2つのブラックホールが衝突すると、重力波と呼ぶエネルギーの波動が発生すると考えられている。ブラックホールの質量が大きいほど、波の数は増え、強力になる。重力波は時空の構造をゆがめる。ペンローズ氏とグルザディアン氏によれば、その痕跡としてリング状の模様を残す可能性があるという。
天体物理学者の間からは異論も出ている。
カナダにあるブリティッシュ・コロンビア大学のジェームズ・ジビン(James Zibin)氏は、「さまざまな変遷を経ても、波紋が残りつづけるというのは奇妙に感じる。ほかにも細部の甘い点がいくつも見られる」と指摘する。
ペンローズ氏は数年前から、宇宙の循環モデルを温めてきた。その理論によれば、現在の宇宙を生んだビッグバンは前例のない現象ではない。少なくともそれ以前に1度は発生し、現在とは異なる宇宙を生み出した。その前にも数え切れないほどの宇宙が存在した可能性があるという。
ペンローズ氏は宇宙の1周期を「イーオン(aeon)」と呼んでいる。1イーオンは想像を絶するほど長く、現在の宇宙の年齢137億年をはるかに凌ぐという。イーオンはビッグバンとともに始まる。そして、均質で希薄な粒子の海だった生まれたての宇宙が、銀河や恒星、惑星、生命といった複雑な構造へと進化していく。その間、おそらく謎めいた暗黒エネルギーによって宇宙は加速度的に膨張する。暗黒エネルギーは現在の宇宙でも時空を膨張させている。
ペンローズ氏の理論によると宇宙のすべての物質は、天の川銀河をはじめとする大銀河の中心に潜む超大質量ブラックホールに吸い込まれる運命にある。超大質量ブラックホールは物質を吸い込むごとに成長し、衝突による合体でさらに巨大化する。理論では、この衝突によって発生する重力波がCMBのリングを生み出すという。
CMBのリングの存在に関しては、反対する者はない。ペンローズ氏らの研究に反論する論文を書いたブリティッシュ・コロンビア大学のジビン氏も、「リングの存在については支持する」と述べる。「われわれが異議を唱えているのは、リングの意味の解釈だ」。
ペンローズ氏の循環モデルには、「インフレーション」と呼ぶプロセスが含まれていない。インフレーション理論によれば、初期宇宙は急激な膨張を経て、現在の大きさ、形を手に入れたという。インフレーションは、ビッグバン理論が持つ多くの問題を解決する。その中には、CMBの研究によって浮上した問題も含まれている。
しかし、ペンローズ氏は、「現在の宇宙が生まれる前に別の宇宙が存在し、やはり加速度的に膨張したのだとしたら、インフレーションは必要ない」と主張する。
「前のイーオンで宇宙は加速度的に膨張し、その結果、均質になった。これがインフレーションの代わりになると考えているようだ」とジビン氏は説明した。
今回の研究成果は、コーネル大学図書館が運営するWebサイト「arXiv.org」で2010年12月に公開された。
Diagram courtesy Amir Hajian
塩水のうがいは風邪や咳に効く!
親戚から「塩水でうがいすると良い」と言われても、「そんなの昔からの迷信でしょ」と思っていた人に、お知らせです。メイヨー・クリニックなどの研究で、塩を入れたぬるま湯でうがいすることは有効だと、科学的に証明されました。
この記事では詳しい部分までは書きませんが、メイヨー・クリニックによる『What to Do For The Most Common Health Problems』によると、塩を溶いたお湯は、喉の中で循環し、風邪の人にとって2つの効果を発揮するそうです。
フィリップ.T.ハーゲン博士によると、食塩水は、喉の中で炎症を起こしている組織から、余分な水分を取り出すことで、喉の痛みをやわらげるそうです。また、うがいは、多量の粘液を緩め、アレルゲンやバクテリア、菌類などの刺激物をのどから取り除く効果があります。
また、風邪の季節に400人を無作為に選んで研究した結果、風邪を感じるかどうかに関わらず、1日3回食塩水でうがいをすると、呼吸器感染の率を40%まで減少させられることが分かったそうです。
だからといって、毎食後にうがいをしろ、というわけではないですが、この研究結果で、簡単に用意できる塩水でうがいするだけで、かなり効果があるということは分かったのではないでしょうか? 気になる方は、ぜひお試しを。
Gargling With Salt Water Can Ease Cold Symptoms [NYTimes.com]
Kevin Purdy(原文/訳:阿久津美穂)
赤ワインで頭がよくなる?お父さんに朗報、認知症予防にも
連日連夜の忘年会で、二日酔い気味のサラリーマンに朗報!? 赤ワインに含まれる物質が脳を刺激し、記憶に関係する神経細胞を増やすことを名古屋市立大大学院医学研究科・岡嶋研二教授(展開医科学)の研究グループが突き止めた。認知症予防や記憶力アップに効果が期待できるといい、市川海老蔵(33)はじめ「酔って覚えてない」という酒癖の人にはオススメかも…。
認知症予防に赤ワインの効果があることは、すでに仏・ボルドー大の研究で判明している。同大が高齢者を追跡調査したところ、赤ワインを毎日グラス3~4杯ずつ飲み続けた人は、まったく飲まない人に対してアルツハイマー病の発症率が4分の1だった。
岡嶋教授はこの原因を探るため、赤ワインに含まれる「レスベラトロール」という成分に着目し、マウスへ含有量の多い赤ワインを3週間飲ませ続けた。
結果、脳内で比較的新しい記憶を留める役割がある「海馬」の神経細胞が、飲まないマウスに比べて2倍に増えた。また、マウスに迷路を脱出させる訓練をさせたところ、5日目でワインを飲んだマウスが、飲まないマウスの半分の時間でゴールに達したという。
岡嶋教授は「レスベラトロールが胃を刺激することがきっかけになり、海馬でタンパク質のインスリン様成長因子が作られて神経細胞を増やしたり、再生させる。ブドウの皮に多く含まれ、白ワインやブドウジュースは効果がない」と説明。
「レスベラトロールの含有量はワインのラベルには書かれていない。ブドウの種類や産地によって量が異なるので、フルボディーの見た目で色が濃いものを選んだ方がいいでしょう」とも語る。
また、マウスの実験では、摂取した30分後から記憶の効果が10時間ほど持続したという。岡嶋教授は「アルコールなので飲んだ直後に勉強や仕事をするよりは、グラス2、3杯程度を毎日、習慣として飲む方がいいでしょう。ただし、体質を考え、飲み過ぎには注意すべき」と話している。
「ノルウェイの森」砥峰高原 | パノラマVR写真館 |
わずかな雲の切れ目から光が差し込み、ススキの穂はきらめき出す。晩秋の草原は、黄金色の海のように風に揺れ出した。
兵庫県のほぼ中央、神河町の砥峰(とのみね)高原。標高800~900メートルの起伏が多い特徴的な地形に、約90ヘクタールのススキの大草原が広がっている。
いま、近くの峰山高原とともに、村上春樹さんのベストセラー小説を原作にした映画「ノルウェイの森」(12月11日公開)のメーンロケ地として注目が集まっている。
同小説は、親友を失った大学生、ワタナベと、その親友の恋人だった直子との再会やみずみずしい魅力を持つ女性、緑との出会いを通して、青春の喪失と再生を描いた物語。ワタナベが直子から、苦しい胸の内を打ち明けられる草原でのシーンが印象的な場面となっている。
「カット、カットを一枚の絵のように撮りたい」と、特に草原の場面のロケ地にこだわっていたトラン・アン・ユン監督。全国でイメージに合う場所を探していたところ、起伏があり、稜線(りょうせん)に並ぶ杉の木立がある砥峰高原に目がとまった。
世界のクリスマスツリー、ニューヨークから中東諸国まで 写真13枚 国際ニュース : AFPBB News
クリスマスシーズンを彩るクリスマスツリー。欧米諸国はもちろん、今やイスラム教の国々でも欠かせない冬の風物詩となっている。写真は、光ファイバーケーブルの電飾が施された中国・北京(Beijing)のクリスマスツリー(2010年11月14日撮影)。(c)AFP/ Frederic J. BROWN
極地の動物たち - 野生動物たちの冬 - 吹雪の中でじっと座っているサバクワタオウサギ
ニュース - 文化 - ストーンヘンジ、巨石の運搬方法に新説
スにある巨石遺跡ストーンヘンジを作った石器時代のブリトン人は、どのようにして重さ45トンの厚い石板を何十キロも運搬したのだろうか。4500年前の環状列石にまつわる最大の謎の一つだ。新しい理論によると、車輪がなかった当時は、小型のボールを作って利用していた可能性があるという。
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これまでの考えでは、つき固めた地面の上に切り出した丸太を並べた“木製ローラー”や、油を引いた木製レール上で巨大な木製そりを滑らせる方法などが提案されている。しかし、ローラー用の通路を固めた場合に証拠として残るはずの溝はまだ発見されていない。そりのアイデアもある程度の信憑性はあるが、膨大な労働力を要する。1997年の研究によると、ストーンヘンジで最大級の石を動かすには一度に数百人の男性が必要になるという。
これに対しイギリスのエクセター大学大学院博士課程で生物科学を研究するアンドルー・ヤング氏は、溝付きのレールに複数のボールを並べ、その上で巨石を転がすという新説を提案した。
スコットランドのアバディーンシャー州にある新石器時代の環状列石付近では、球状に削られた石器が頻繁に出土する。ヤング氏はそこから“ボール・ベアリング”案を思いついた。「これらの石球の大きさや重さを測ったところ、どれも同じサイズで直径約70ミリだった。単独ではなく一緒に使うために作ったものに違いない」とヤング氏はナショナル ジオグラフィックニュースに語った。
ヤング氏も認めるように、石球が出土したのはアバディーンシャー州とオークニー諸島にある環状列石の付近のみで、ストーンヘンジのある南部のソールズベリー平原では発見されていない。「南部では、彫るのに時間がかからず、軽くて運びやすい木製ボールの方が好まれていたのではないか。木製だから大昔に腐って消失したのだろう」とヤング氏は推測している。
ヤング氏は仮説を検証するため、ボールとレールの仕組みを再現する縮小モデルを作製した。「指1本で重さ100キロのコンクリートを押せることがわかった」とヤング氏は話す。
さらに同氏は、主任教官のブルース・ブラッドリー氏の協力や、アメリカの公共放送サービス(PBS)のドキュメンタリー・シリーズ「Nova」から資金援助を得て、ストーンヘンジ級の巨石で運搬可能かどうか検証するために、より大規模な実験を行った。すると予想どおり、わずか7人で4トンの積荷を運搬できることがわかった。ストーンヘンジで最小の石と同じ重さだ。「この革新的な装置で一日に32キロの距離を移動できたはずだ」とヤング氏は推定する。
だが、ストーンヘンジのサラセン石の重量は最大45トンもある。これに関してヤング氏は、石器時代の実際の装置では今回の実験よりも重い積荷に対応できただろうと推測している。例えば、人ではなく牛に石を引かせたのではないか。多くの環状列石では周囲の溝から燃焼した牛の骨が出土しており、裏づけはあると言えるだろう。
また4500年前の手つかずの原生林からは、経年変化によって硬化したオーク材が簡単に手に入ったと考えられる。実験では予算の都合で柔らかい木材を使ったが、硬化した木材ならより強度が高く、弾力性のある装置が作れただろう。
政府機関イングリッシュ・ヘリテージの考古学者デイビッド・バチェラー氏は、今回のアイデアはもっともらしいが、納得できない部分もあると考えている。「そりの手法の発展形のようだが、レールを敷くにはもっと高度な技術が必要になる。すべて同じサイズのボールを作るのも大変な作業だ。動物性油脂を使えばボールは必要ないのではないか」と同氏は指摘している。
今回の実験は11月30日、エクセター大学の声明で発表された。
Photograph courtesy University of Exeter
前立腺がんリスク、指の長さが指標のひとつに 英研究
【12月1日 AFP】薬指よりも人差し指の長い男性は、そうでない男性に比べて前立腺がんの発がんリスクが1/3以上低く、60歳以下の男性ではさらに低いという研究結果が、1日の英医学誌「British Journal of Cancer」に発表された。
論文の共著者である英がん研究所(Institute of Cancer Research)のロス・イールズ(Ros Eeles)氏は「特に60歳未満の男性における前立腺がんリスクを知る上で、指同士の長さの比較を簡単な目安になりうることが、この結果によって示された」と述べ、遺伝子検査やがんの家族歴といったその他の危険因子との組み合わせによって、定期的に検査すべきかどうかの判断材料になりうるという。
研究チームは英国で1994年から2009年にかけて、前立腺がんの男性1500人と健康な男性3000人を調査した。全対象者のうち半数以上で、人差し指が薬指よりも短かった。このグループと、人差し指と薬指の長さが同程度のグループ(全体の約19%)では、前立腺がんのリスクはほぼ等しかった。
これに対し、人差し指のほうが薬指よりも長いグループでは、前立腺がんの発症リスクは33%低かった。さらに60歳未満の男性に限ると、このグループが前立腺がんを発症するリスクは87%低かった。
人差し指と薬指のどちらが長いか短いかは、誕生する前に子宮の中で胎児が浴びた性ホルモンのレベルを示す指標とされている。男性ホルモンのテストステロンを浴びた量が少ないほど人差し指が長い。
これまでの研究で、テストステロンは前立腺がんの成長を促すことが示されている。またほかの複数の研究では、胎内で浴びたホルモンと、乳がんや変形性関節症といった疾患の発症との関連が示されている。(c)AFP
「今日の写真」2010年10月ベストショット - 秋の渓谷(拡大写真) - ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト
Photograph by Olegas Kurasovas, My Shot
さまざまな色彩が飾る秋は絶好の撮影テーマだ。例えばこの渓流。年間を通してさまざまな表情を見せるが、その美しさが最大限に発揮されるのはやはりこのシーズンだろう。ただし、三脚を置く流れはすでに冷たく、足場の悪さにも用心が必要だ。
南仏で271点の未知のピカソ作品=本人が知人に譲渡?
【11月30日 AFP】パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)の未発表作品271点がフランスで発見された。元電気工のピエール・ルゲネク(Pierre Le Guennec)さん(71)が、ピカソ本人から譲り受けたと主張している。
総額は6000万ユーロ(約66億円)に上るとみられ、ピカソの遺産管理団体の代表を務める息子のクロード・ピカソ(Claude Picasso)氏側は、これらの作品が盗まれたものだと主張してルゲネクさんを告訴した。
仏紙リベラシオン(Liberation)によると、見つかった作品はピカソの創作意欲が最も高かった時期とされる1900~1932年に制作されたもの。若きピカソがスペイン・バルセロナ(Barcelona)からフランスに移住した時期の作品で、キュビズム絵画のコラージュ作品9点や、いわゆる「青の時代」の水彩画などが含まれている。
ピカソ家の弁護士は29日、AFPの取材に「これらが贈り物だと信じる人は誰もいない。馬鹿げた話だ」と述べ、「この電気工は、ピカソの長年の友人だったと主張している。しかし、ピカソの生涯を事細かに知るわれわれも、一度も名前を聞いたこともない人物だ」と語った。
■「晩年のピカソから譲渡」
ルゲネクさんは、ピカソが死去した1973年までの3年間に、南仏カンヌ(Cannes)の別荘などピカソの住居数か所に防犯警報システムを設置したという。作品はピカソ本人や妻から譲り受けたものだと述べている。
29日、仏RTLラジオに出演したルゲネクさんは、これらの作品を無償で譲り受けたと主張した。
「夫妻がくださったんだ。それなりの価値があるとは思っていたけれど、そんなことには関心がなかった。関心を持ってたならずっと前に売ろうとしていましたよ」(ピエール・ルゲネクさん)
ルゲネクさんは病気をしたことをきっかけに、将来、子どもたちがピカソ作品を持っていることが明らかになれば子どもたちが説明に困るだろうと思うようになり、ピカソ作品を持っていることを明かしたと説明した。
しかし、ピカソの子息らはこの主張に異議をとなえる。ピカソは用心深く自らの作品を守ることで知られ、作品を売ることをおしむことも多く、ときには売却したお気に入りの作品を買い戻すこともあったほどだった。さらに、ピカソは贈呈する作品には必ず署名をしていたという。
■遺産管理団体に持ち込まれた未発表作品
リベラシオン紙によれば、ことし1月にクロード・ピカソ氏のもとに、ピカソの作品を撮影したとみられる26枚の写真と手紙が届いた。手紙でルゲネクさんは、これらの作品が本物であることを確かめてほしいと依頼していた。数か月後にさらに39枚の写真が送られてきたという。
クロード・ピカソ氏は確認を拒否したが、9月になってルゲネクさん夫妻がパリ(Paris)のクロード・ピカソ氏の事務所に、ピカソの作品175点を入れたスーツケースを持って現れた。専門家の分析でこれらが真作であることが確認され、その後クロード・ピカソ氏は9月23日に、盗品の取引をしようとしたとしてルゲネクさんを告訴した。
フランスの芸術作品盗難防止当局OCBCは、これらの作品を南仏のルゲネク夫妻の自宅から押収し、現在はパリ近郊の施設で保管していることをAFPに明らかにした。
ルゲネクさんの弁護士によると、夫妻は取り調べを受けたが、いまのところ起訴はされていない。同弁護士は「仮にルゲネクさんが盗品の取引をしようとしたのなら、それを遺産管理団体に持ち込むなんてことをするはずがない」と語った。
衝突する銀河II Zw 096
衝突する銀河II Zw 096
National Geographic News
November 26, 2010
“爆発的な”星形成活動を引き起こした銀河同士の衝突を、NASAのスピッツァー宇宙望遠鏡が赤外線でとらえた(11月18日公開)。厚いガスの層に覆われているため、赤外線以外では観測することができなかった。
この天体はII Zw 096と呼ばれ、これまで回転花火に似た2つの渦巻銀河が合体過程にあったが、この衝突で一方の渦は崩壊した。銀河同士が合体する際、銀河内部に存在する巨大なガス雲が互いを通り抜けるときに物質の高密度領域が多数形成され、それらが収縮して星となってゆく。
今回の爆発的な星形成活動はわずか700光年の範囲(中央の赤い部分)で進行している。その明るさから、この領域では1年当たり太陽質量の100倍分の星が形成されていると考えられる。
Image courtesy NASA/JPL-Caltech/STScI/H. Inami
月にからまるオーロラ
月にからまるオーロラ
National Geographic News
November 26, 2010
ライムグリーンのオーロラが、満月間近の月に絡まる。ノルウェーのトロムソ上空で11月23日に長時間露光で撮影された。
満月は、月が地球から見て太陽の反対側にあり、太陽の光に照らされた月が完全な円形に見える状態である。半月から満月へと向かう月は凸月(とつげつ)と呼ばれる。
Photograph by Thilo Bubek
ニュース - 科学&宇宙 - 土星の衛星レアに酸素の大気
土星の2番目に大きい衛星レアで酸素の大気が発見された。しかし人類の移住先となる見込みは薄いという。
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まず、この直径1500キロの衛星は地球から15億キロ以上も離れている。加えて、平均表面温度が摂氏マイナス180度という氷の世界でもあるのだ。厚さ100キロ未満という新発見の酸素層は濃度が極めて薄いという問題もある。地球の気温や気圧の下では、レアのすべての大気を集めても中規模のビル1棟を満たす程度に過ぎない。
果たして移住は無理そうだが、今後も酸素のある天体の発見に期待が持てるようになった。レアの平均公転半径は52万7000キロで、その軌道は土星の磁気圏の中にある。周囲を取り巻く酸素の大気は、磁気圏からの放射線が表面の水氷を化学分解して維持されているようだ。
木星の氷の衛星エウロパとガニメデにも希薄な酸素が存在するが、やはり同様のプロセスが働いている。この事実は、1995年にハッブル宇宙望遠鏡とNASAの宇宙探査機ガリレオの観測結果で確認された。
「氷で覆われている衛星には酸素の大気が割と普通に存在するのかもしれない。放射線分解と大気保持のための十分な質量が条件だが」と、アメリカ、テキサス州のサウスウェスト研究所に在籍する研究責任者ベン・テオリス(Ben Teolis)氏は話す。
宇宙のどこでどのように酸素が存在しているのか確認できれば、今後のロボット・有人ミッションを計画する上で参考になる。2004年から土星系を周回観測しているNASAの探査機カッシーニは、2010年3月にレアへのフライバイ(接近通過)を実施し、周囲を取り巻く酸素の大気を発見した。
観測データの分析により、表面を覆う氷の中で水分子(H2O)が高エネルギーイオンによって分解されている事実が確認されたのである。放射線分解と呼ぶこのプロセスにより、酸素分子(O2)が形成されるという。酸素は表面の氷から噴き出し、衛星の重力で周囲に引き留められて、大気を形成している。
前出のテオリス氏は、「例えるなら炭酸飲料に溶け込んだ二酸化炭素だろう。あの炭酸ガスは冷却や加圧によって液体に溶け込ませている。レアの酸素の場合、はるかに低温の凍てつく氷の中に閉じ込められている」と解説する。
研究チームによると、レアの表面では1秒あたり約130グラムの酸素が発生しているという。しかし130グラムの酸素は、地球の気圧や通常の室内温度の下では、0.1立方メートルを満たす程度に過ぎない。つまり地球環境では、レアの大気を全部集めても、1辺22メートル程度の立方体に収まってしまうことになる。
カッシーニの観測データを見る限り、レアの大気には二酸化炭素も含まれているようだ。事実なら表面に炭素が存在することになる。酸素と同時に炭素も存在するとなれば、氷の衛星で「生命の発見」を期待できるかもしれない。木星の衛星エウロパなどは、固い氷層の下に液体の海も広がっていると考えられている。
カリフォルニア州パサデナにあるNASAジェット推進研究所(JPL)の研究員ロバート・カールソン氏は、第三者の立場で次のような見解を示している。「氷の衛星には微量とはいえ測定できる程度のガスが存在する。エネルギーによる反応プロセスはどんなところでも起こるんだね。酸素があるなら酸化反応が起きていると考えられ、もし相手が炭素ならアルコールや有機酸の合成も不可能ではない」。
そして同氏はこうも付け加えた。「酸素のような酸化剤が氷層下の海に沈み込むとどうなる? そこに生命体がいれば、立派なエネルギー源になるんだ」。
この研究成果は、「Science」誌オンライン版に11月25日付けで掲載されている。
Image courtesy NASA
ニュース - 環境 - 蜜とトゲの罠、プヤ・ライモンディ
“アンデスの女王”、プヤ・ライモンディの100年に一度しか咲かない花の蜜をついばみにきたハチドリ(11月10日撮影)。このような鳥が落とす糞もプヤの養分となっていることが現地調査でわかっている。プヤの葉には、内側に曲がった“鉤爪(かぎづめ)”のようなトゲが並んでおり、蜜を食べに来た鳥が葉の間から抜け出せなくなることもある。
プヤ・ライモンディの保護活動を行うアントニオ・ランベ氏は、「葉の間に手を突っ込んだら、よほど注意深く引き抜かないと切り裂かれる恐れがある」と話す。ヒツジなどの家畜がトゲの“罠”にかかったという話を聞いて、プヤを忌み嫌うようになった地元住民もいるという。
その一方で、若いアンデスの女王も試練は多い。絶えず家畜に踏みつけられ、食べられ、農地確保のために焼かれている。
Photograph by Juan Karita, AP
Simple Style 第27回:顔からアイコン~ワンタッチでTwitterとFacebook用のアイコンを作る『photo2twitterfacebookicon』
■写真をトリミングしてアイコンに加工
Windows用:顔写真の入ったフォルダをテキスト枠へドラッグし、[execute]を押す。たったそれだけで、写真ファイルからTwitter用とFacebook用のアイコンを作成できるツールが『photo2twitterfacebookicon』です。
Twitter用のアイコンは、48×48ピクセル。Facebook用のアイコンは、50×50ピクセル。似ているようでちょっと違う、これらのアイコンを簡単に作成できます。
横倒しの写真ファイルは、ついでに正位置に直してくれます。正位置への回転は、顔認識して、ロスレス回転します。
顔認識は、フリーで「detectFace();」が公開しているWeb APIを使用しました。ロスレス回転には「eggheadcafe」のソースを使っています。
作成したアイコンは『photo2twitterfacebookicon』にドラッグアンドドロップしたファイルのあるフォルダへ保存されます。
今日の写真 - エンパイア・ステート・ビルディング、ニューヨーク
不夜城ニューヨークもエネルギー問題に無関心ではいられない。エンパイア・ステート・ビルディングでは現在、祝日や特別なイベント以外は夜間のライトアップを停止。また、電力不足が深刻な問題となっているマンハッタン地区では独自の発電プロジェクトを進めている。マンハッタン島東部を流れるイーストリバーの潮の干満を利用した潮力発電で、実現すれば1000世帯分の電力供給が可能となる。
ニュース - 環境 - ドバイ、ワーストビーチ2010(記事全文)
ナショナル ジオグラフィックCSDが選ぶワーストビーチ2010
“劣悪”:UAE、ドバイ
アラブ首長国連邦(UAE)、ドバイにある人工群島に建てられた住宅群(2008年撮影)。この都市で進められる大規模開発を象徴している。
ドバイは「テーマパークのようにエキサイティングで非常に近代的だが、自然環境を目にすることはまずない」と、「2010年度ベスト観光地」審査員の1人は指摘する。「観光客が地元の住民と交流できる機会はほとんどない。ほかにも、水の供給と水質、移民労働者の雇用、リゾート施設が文化的要素に欠けるといった問題がある」。
Photograph by Alexander Heilner